コロナが流行を続けていますが、その中でも2番目に感染が広がっている、とも言われる
ブラジル、勿論感染のコントロールは出来ていないと思うのですが観光客の受け入れを検討しているそうです。
ブラジルは感染が始まった当初から、『コロナは大したことない』の立場に立ち
対策もあまりとらない姿勢をみせています
コロナに限らず、アマゾンの火災の際も火事を支持する様な発言をしたり
日本ではあまり想像できない様な人物です。
今回はブラジル大統領について
- どんな人物なのか?
- これまでにおこなった政治活動
- コロナ対策
- 支持は反対派の意見
- 日本との交流は?
などについてお話ししていきます。
【ブラジル大統領】ボルソナーロどんな人物か
新型コロナウイルスの世界的大流行で、日本でも一躍話題を買った
『ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領』
一体どんな人物なのか紐解いてみたいと思います。
ボルソナーロ大統領は、ブラジルの38代大統領として、2019年1月1日に就任しました
軍人出身であり、一般的には極右として知られています。
そんな彼の顔立ちや話し方、政治の仕方にどこか思い浮かぶ人
そう、アメリカのドナルド・トランプ大統領
実際、「ブラジルのトランプ」や「トロピカルトランプ」などと呼称されるほど、指揮の執り方や政策に似ている部分があります。方針や好き嫌いがはっきりしている分、周囲の敵・味方がはっきり分かれてしまう性格であることもよく似ています。
これまでにやった事
極右として知られるボルソナーロ大統領は、様々な論争を呼ぶような発言から
これまでに30件近い告訴と、3件の判決を受けています。
彼について調べようと思ったのは初めてですが、いざ調べると、政治家としての実績より問題件数が多いのは、大統領として大丈夫なのだろうかという気持ちが大きくなってきました。知れば知るほど、驚きが増えます。
大統領就任前の政治姿勢でも、軍縮規程の廃止を支持し『銃を持つ権利』があるなど、攻撃的な体制の主張をしています。
良くなった面で目に付いたのは、大統領選から治安対策を公約に掲げていた結果、ブラジル大手放送局グローボなどによる調査では、殺人件数が大統領就任前の同期と比較して22.6%減っていることです。
しかし、差別的な発言を繰り返したり考えの偏りがとても目立つ人物、というのが大まかな印象
コロナ対策
コロナウイルスがブラジル国内にも猛威を振るう最中、マスクをせずに外交の会食を公にしたり、メディアの前でマスクを外す姿を見せ、あげく自身が罹患するという事態になりました。
この一連は、まるで何かコントを見ているかのようですが
実際、私の周囲では笑い話のネタにもなっていましたが、これがまだ他国の大統領だから笑えるのものの、自分の国であったならばきっと話はまた違っていたでしょう。
もしかしたら、ブラジルの人は『これで対策してくれる!』と安堵したかもしれませんが
あれだけブラジル国民の命が脅かされている状態で、しかも自身がまだ陽性が続く中であっても「(コロナウイルスに感染するのは)雨と同じようなもので誰でもなりうるもの。」と発する言葉から、一国の首長とは信じがたい言動ですが、彼なりの偏った考えからの筋の通し方は納得してしまいそう
元々、日本と違いマスクをする習慣もなかった国というのもあるでしょうし、あの強気な喋り方では、きっとマスクは邪魔と感じてしまうのではなかろうかとも思えます。
それでも、自身だけの健康問題ではなく、ブラジルの感染拡大がアメリカに次いで2番目に高くなっていることをもう少し深刻に捉えるべきでは、と多くの人が感じているのではないでしょうか。
また、コロナ禍であっても経済優先の視点から、早い段階で商業緩和に踏み切ったのもかなりの賛否両論を生んでいます。
その点、日本は対策重視で感染者をかなり抑えられてはいる分、経済的にはしんどい状況であります。
この判断の違いが今後どの様に現れるか?
ブラジルと日本の未来が気になります
ブラジル ボルソナーロ大統領 、新型コロナ感染!!!!!!!!! https://t.co/NFOGbhBFJo pic.twitter.com/pYaurQDsQy
— ニュース&政治 えら呼吸速報 (@er_newsnet) March 13, 2020
実は考えてるし、偏見?
マスクを外したり、コロナは風邪といった事で批判ばかりですが
コロナは風邪との発言は、感染が始まった直後の危険性がまだ詳しく分かっていなかった頃
風邪と断定した様な発言で注目を浴びその印象が強く残っている様です
また、全員が感染すれば良いなどの発言も、高齢者に対しては感染に気を付け外出しない様に
促しています
ブラジルは、もともと感染症の流行が度々起きている国でもあり
その国ならではの対策と考えることもできるかもしれません。
ラテンパワーきた
ブラジル大統領ボルソナーロ,ブラジリアの街中に登場し人混みを作りパン屋やその客と至近距離で記念撮影。ハグする場面も。 https://t.co/8AcOQ2yvnL pic.twitter.com/XxsozA0gKy— Spica (@Kelangdbn) April 11, 2020
アマゾン火災の対策
ボルソナーロ大統領が就任してすぐ、広大なアマゾンの森林が大規模な火災に見舞われました。また、前年同期に比べて、アマゾンの火災件数が85%も増加していることが判明しています。
ボルソナーロ大統領が就任して以来、火災件数が大きく加速したと識者も指摘していて
開発重視、環境軽視の姿勢が火災の拡大につながったとみられています。
昨年開催されたG7(主要国首脳会議)でも、地球規模の深刻問題とされ、1800ユーロもの資金援助が提案されるも、
「当事国が参加しないでG7で議論することは植民地主義的思考だ」と反発
フランスのマクロン大統領に反論した形となり、申し出を拒否しました。他の調査によれば、ブラジル国民の約80%の人は、森林保護区の鉱業開発に反対しています
あれだけの大規模火災が起こり、専門家も世界全体の気候への影響があると指摘しています。わたしたちも、ただ他国のこと、では済まされないと認識しておかなければいけないと思います。
Leaked documents show Brazil’s Bolsonaro has grave plans for Amazon rainforest https://t.co/tWCwsAqnhh
— Reginald A Lawson (@ReginaldALawso1) August 29, 2020
支持者と支持しない人の意見
元々が軍人出身であり軍国主義を掲げている彼は、投資家や経済界においては支持者が多く
彼が大統領になったのも、経済を重視する方針に投資家が傾いたのがきっかけのひとつです
日本でも利権問題など度々目にしますが、人間を利己的に動かしてしまう『金』力は偉大
また、彼の当選において皆が期待したのは『軍卒だし汚職しないんじゃね?』
これは、前テメル大統領が汚職まみれだったから
反対に、度々繰り返す女性軽視の発言から、女性やNGO団体、自然保護団体からはかなりの批判を浴びています。
LGBT(性的少数者=セクシュアルマイノリティ)においても、彼ははっきりと批判的な発言をしているため、それに対する反論がSNSを通じてあちこちに広がり、数十万人規模のデモが世界中の都市で起こりました
この件に関しても、トランプ大統領に似た部分があります
いや、上回っているようにも見受けられます。
また、アマゾンの森林火災後も自然保護を軽視した発言により、支持率が大幅に下がりました。国政が安定していない国の特長とも言えます。
日本との交流
大統領就任前に、日本の都市の中で最もブラジルの人口が多いといわれている静岡県浜松市を訪れたことがあります。
その時日本に対しては
「鉱物資源や生物多様性、水力発電、風力、太陽、素晴らしい海岸線などすべてが揃っているが、政治的階級がある」と所感を述べました。
また、年金改革をめぐる記者会見で、東洋人の体の特徴を挙げ軽蔑するような発言から批判を浴びました。この件でも、様々な場面で大なり小なりの反感を買うのが得意な性格であることが解ります
大統領に就任して第14回20カ国・地域首脳会合に初来日した際には、開催地の大阪に向かう途中で同行した軍人が39キロのコカイン所持で逮捕される事件も起きています。
今までも薬物問題に関しての発言はありましたが、これは、他の発言問題と違ってもっと深刻に調査する必要がある事件ではないのかと思いますが、同行人ということで済んだのか、国際的な問題もあるのか、流せることなのか、少し考えさせられます。
しかし、日本は今までブラジルに農業移民する人たちも多く、多くの先人の方が農地開拓にかなりの偉業を遂げています。地球の一番遠い位置にありながら、こちらは歴史上から親しみ的なものを抱いていますが、ボルソナーロ大統領に対しては、度重なる問題発言や偏った考えが露呈している分、どこか警戒した目で見てしまいます。
まとめ
今回はコロナで注目の集まるブラジルのボルソナーロ大統領についてお話ししました
- ブラジルの第38代大統領 2019年1月1日から就任
- 軍人上がりの極右として有名
- 言動から『トロピカル・トランプ』のあだ名
- 軍縮規定を撤廃を支持、差別的な発言で告訴を受けたりとかなり過激
- しかし、ブラジルでの殺人発生率は2割減少
- コロナ無対策で有名に『コロナは風邪』と発言
実は初期の発言+高齢者に対しては感染に気をつける様に言ってる - 支持層
『経済重視』に対しての投資家
前大統領の汚職が酷く、軍人上がりから汚職をしないと考えられて - 反対派
女性差別発言や、自然保護団体、LGBTを批判する発言が多く
世界中でデモが起きた
アマゾンの火事の際に、一度調べてみましたがその時のかなりトンデモない人だと感じました
コロナでも同じ気持ちは湧きますが、汚職などについて調べてみても情報がにことや
自身の意見を曲げない事から、ある意味信念がある人だと思います(良い悪いは別で)
ただ、ボルソナーロ大統領には、今の大変な国民の皆さんの命を少しでも守ってあげてほしいし、また世界が落ち着いた頃、少しでも安心して行ける国になるような国政をしてもらいたいと願っています。
今後も、日本もブラジルも良い関係であり続けたいし、人の手では造れない、残されているアマゾンの大自然の魅力的な国をしっかり守ってほしいと願うばかりです
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