日産元会長のカルロスゴーン氏が逃亡先に選んだ、レバノン
そのレバノンでは、今反政府デモが多発し暴徒とかしたし市民が暴れまくってます。
レバノンって聞いた事があるけど、どこって感じですよね。
日本にはあまり馴染みがないですが、ゴーン氏が逃亡したことで少し気になる人多いんじゃないでしょうか?
私もその一人なのですが、今回はそんなレバノンについて
・レバノンて?
・なぜデモが起きているのか?
・デモがなぜ過激化しているのか
・そんな中に逃げたゴーンはどうなる?
などについて解説していきます。
レバノンってどんなん?
レバノンは正式名称レバノン共和国で共和制国家です
・面積は10,452平方キロメートルで岐阜県程度です。
・人口は約610万人
・首都はベイルート
・言語はアラビア語を話します
・治安はあまり良くはないので注意が必要、
外務省ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
・レバノンは観光やご飯も人気が高くSNSで検索すると多数ヒットします
・宗教、レバノンには18の宗派(公認)が存在
キリスト教
・マロン派
・ギリシャ正教
・アルメニア正教
・ギリシャカトリック
・ローマ・カトリック
イスラム教
・シーア派
・スンニ派
・ドルーズ派
など様々な宗教が存在しているのです。
これが現在のデモに関わってきます
レバノンで起きているデモは何を要求しているのか?
Protesters Hit Beirut Streets to Mark 100 Days of Demos — #Lebanon #protests Naharnet https://t.co/NHbrkdjbsW pic.twitter.com/Z2zGts11Ea
— Eli Dror (@edrormba) January 25, 2020
2019年の10月17日から、レバノンの首都ベイルートなどで、大規模な反政府デモが行われました。
このデモで訴えられていたのは
・レバノン人民の生活水準の低下に関して
・政府が新たに導入しようとしている『SNSでの会話に対する新規課税』に対する抗議
でした。
しかしデモが長期化するにつれ訴える内容にも変化が起こり
『現在のレバノンの経済的危機を招いた、政治指導者に対する抗議』
『宗教優先によって起きている腐敗政治をの改革』
など、へと変わっています。
Nabatieh Protesters Unveil 'Revolution Fist' amid Rival Demo — Naharnet #Lebanon #protests https://t.co/P1HvHjGty0 pic.twitter.com/cxxfxeal5m
— Eli Dror (@edrormba) January 24, 2020
何故このような要求をするに至ったのか?
前述の通りレバノンは経済的機に瀕しています。
レバノンは元首相のラフィーク・ハリーリの暗殺、シリア軍の撤退が2005年にあった事で政治が混乱し国政上の問題への取り組みが滞りました。
その後も2014年〜2016年には大統領が居ない時期が2年間もあったり
選挙制度への考えの対立が解決せず国会議員選挙が6年間も遅延するなど、素直にやべえとしか言いようがない状態。
さらに、同じく重要視されていた課題『国の予算編成』の取り組みも遅れた為
経済危機が深刻化しました。
予算編成が行われなかったとしは、前年度の予算を元に仮の予算案を出していましたが
それによって、財政赤字はどんどん深刻化、生活水準の低下も招かれました。
そして現在に至ります。。。
何でこんな事態になったの?
首相の暗殺や、シリア軍の撤退など外的要因?はしょうがないとしても、何故こんな破綻した状況になったのか、、
それは『宗派体制』と呼ばれるものが大きな原因です。
宗派体制とは、宗派ごとに政治的な役職や権益を配分する事!
レバノンでは
・大統領 マロン派
・首相 スンニ派
・国会議事長 シーア派 など
しかし、この制度を採用している事によって全会一致を追求する政治は全くまとまらないので遅れがちです。(単純に考え方や、思想も違う事に加え、宗派の中でも派閥がある為)
しかも、この『役職・権益』の配分も、国家元首、大臣だけでなく軍の幹部、官僚や銀行総裁などにも及び結果、国家よりも自身の利益を優先する事が可能になり腐敗政治と化したようです。
過激化するデモ
1月22日には反政府デモと警察隊が衝突、デモ隊は医師や火炎瓶爆竹などを使い抗議活動を行い、これに対し警察隊は催涙弾や放水で鎮圧を試みました。
この日デモによって、12人が病院に搬送され。40人のデモ隊が医療行為を受けたそうです。
Scene now outside Parliament in downtown #Beirut – protestors taking running shots at police who are firing back with tear gas #Lebanon pic.twitter.com/2npmfzIOTi
— Lizzie Porterلِيزي بورتر (@lcmporter) January 19, 2020
最近ニュースでも過激化したデモに関して流れていますが、何故ここまでデモが過激化しているのでしょうか?
原因としては、財政、金融的な危機が深刻化がされに進んだ為に
多くの銀行が『月に約1000ドルしかおろせないように制限かけます』
と引き出しに制限をかけた事が大きく
また、10月の終わりにハリリ首相が辞任したのち1月22日にディアブ元教育相を首相とする内閣が発足しましたが、国民の間では期待は薄く経済危機のレバノンを救うのは無理だとして抗議が過激化しています。
日本でもデモは起きる事はあります、でも多くの人には関係ない『なんだか偏ってる人がいるなぁ』
って感じですが、お金がおろせないって死活問題ですもんね…
しかも、首相が代わったけど望みも薄いなんてやり切れない気持ちも大きそうです
そうなったのも政治制度の問題や腐敗政治の方鬱憤が溜まってる人ならこうなってもしょうがないのかも知れません。
ゴーンはレバノンでどうなる?
レバノンで話題といえば日産元会長のゴーン!
逮捕されるとか、レバノンから出れれないとか、いろんな話が盛り上がって言いますよね。
政治的な事、法律的な事はあまり分かりませんが
レバノンは金融危機なうえ権力者は汚職まみれ、しかもゴーンは超がつくお金持ち
全部お金で解決して、有耶無耶になるのかななんて思っています。
日本がどうこうよりも、レバノンの世論がゴーンにどう向くのかが鍵かも知れません。
まとめ
今日は反政府デモが続くレバノンについてお話ししました
・反政府デモは、金融危機や腐敗政治に対して
・かなり前から金融危機に陥っていて、その原因は『宗派体制』と言われるものが大きい
これによって、利益や権力が分散されていたのは良かったが、そこから汚職や腐敗につながった
・ゴーンは、レバノンで色々な憶測が飛んでいるが、お金の力で解決するのでは?と考えれる
政府がまともに動いてない、無政府状態だったり銀行からお金も下ろせなかったりレバノンの危機って気な状況がよく分かります。
でも、調べてみると観光とか料理とかが美味しそう過ぎて、、行きたくなりました。
落ち着いた時に行ってみたいです!
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