先日、天皇陛下が『宮中祭祀』で期日奉告の儀を行いました、これは天皇陛下が『大嘗祭』などを行う期日を報告される儀式です。
この『大嘗祭』はどの様なものなのでしょうか?
ニュースでも耳にしますし、なんでも天皇陛下が1度しか行わない儀式でもある様で、その重要さも感じ取れます。
今日はそんな『大嘗祭』について、どの様なものか、どこで行われるのか詳しい日程、そして一般の人は見学したりできるのかについて調べて見ました!
大嘗祭 って何
大嘗祭は古くは「おほにへまつり」、「おほなめまつり」とも言われるますが
現在は『だいじょうさい』と言われています。
大嘗祭は簡単に言ってしまえば即位した天皇が1番初めに行う『新嘗祭』(にいなめさい)。
まず、新嘗祭が分からないので新嘗祭もとい大嘗祭について何をするのか解説します。
新嘗祭とは?(大嘗祭とは)
新嘗祭はその年の新穀を神様や皇祖様に供えて天皇陛下自身も食す儀式で、収穫を祝い五穀豊穣や国家の安泰を感謝し祈る儀式で代々受け継がれています。
夕方から翌朝にかけて行われる儀式で詳しいことは公表されておらずわかっているのは。
- 夕方から夜通しで行われるが、灯りは『かがり火』つまりは『松明』のみ
- 天皇陛下は侍従(付き人の事)によって足元を照らされて『神嘉殿』に入り
- 亀卜で選ばれた『お米』を神々や皇祖に供える
- そして、天皇陛下もそのお米を食す
- そして大嘗祭の際には『大嘗宮』が作られる(新嘗祭は神嘉殿で行う)
等です夜にかけて行われ暗闇の中、灯はかがり火のみなんて神秘的ですね。
そして大嘗祭は、即位した天皇が1番初めに行う新嘗祭の事を表し『一世一代』の大祭です。
大嘗祭で使われる新穀って
大嘗祭で使われる新穀とは新米のことで、これは『亀卜』(きぼく)と言われる亀の甲羅を使った儀式によって決まります。
この方法は古くから伝わるもので亀の甲羅を将棋のコマのように削り厚さ1ミリ程度にします。これを竹橋で挟み火にかざし、水を掛けた際にできるヒビで大嘗祭で使われる『新米』を決めるのです。
悠紀地方(東日本)と主基地方(西日本)の二つの地方からお米は選ばれ使われます。
今回はこの儀式によって栃木県と京都府が選ばれました。
日本が古くから『お米』と共に生きていたことが分かりますね!
大嘗祭は『いつ』『どこ』で行うの?
そんな、豊穣や国の安泰を祝う大嘗祭ですが、行うのはいつ、どこなのでしょう?
これはまだ予定の段階ですが宮内庁の発表によると
日時について
- 大嘗祭前一日鎮魂の儀 11月13日
- 大嘗祭当日神宮に奉幣の儀 11月14日
- 大嘗祭当日賢所大御饌供進の儀 11月14日
- 大嘗祭当日皇霊殿神殿に奉告の儀 11月14日
-
大嘗宮の儀
悠紀殿供饌の儀 11月14日
主基殿供饌の儀 11月15日
(大嘗祭後一日大嘗宮鎮祭) 11月16日
場所について
- 大嘗祭前一日鎮魂の儀 皇居
- 大嘗祭当日神宮に奉幣の儀 神宮
- 大嘗祭当日賢所大御饌供進の儀 賢所
- 大嘗祭当日皇霊殿神殿に奉告の儀 皇霊殿、神殿
- 大嘗宮の儀 皇居東御苑
悠紀殿供饌の儀
主基殿供饌の儀
大嘗祭後一日大嘗宮鎮祭 皇居東御苑
となっています、儀式として報じられている大嘗祭は多分『大嘗宮の儀』が当たると思うので
11月の14日と15日に皇居東御苑でおこなわれるということになります。
この『大嘗宮』っていうのも気になりますよね
大嘗宮とは その問題についても
大嘗宮は名前から察せる通り大嘗祭の為に建てられる宮殿です。
30余りの建物で構成され、建物の面積は6500平方メートル程になり、儀式の主要な建物の悠紀殿や主基殿の他に、ごはんを盛り付ける膳屋など様々な建物が立てられそうです。
2000坪近くの建物を建てることになりその建設費用十数億とも言われていますが、この建物は大嘗祭の為のみに建てられ大嘗祭後は壊されます、その為『建設費用』が問題視されている様です。
私としては、代々受け継がれてきた大切な儀式ですし重要なことなので儀式の意義を失わないところで経費を削減してもらえばなと思います。
一般人は見学出来るのか
記事を書いていく上で色々見ましたが見学に触れている記事も無く、そもそも皇居内で行われる儀式ですし、一般人の見学は難しそうですね。
ただ招待者が700人ほどいるそうなので国会議員や国のお偉いさんは儀式を生で観ることができそうですが、 残念ながら私はどちらでもないので望みは薄そうです…..
最後にまとめ
今日は『大嘗祭』についてお話ししました!
- 大嘗祭は即位した天皇陛下が初めて行う新嘗祭
- 神々や皇祖様に『新穀』を供え天皇陛下自らも食べる
- そのお米は亀の甲羅を使った儀式『亀卜』で決められた
- 儀式は11月の13〜16日にかけて行う
- 場所は皇居周辺様々だが、主要な儀式は皇居東宮苑に建てられる『大嘗宮』にて行う
その儀式は夕方から翌朝まで - その儀式で祈るのは豊穣と国の安泰
- 一般人は見学不可
天皇陛下が即位してその年に『一世一代』で行われる儀式なんて素敵ですよね、かかる費用がケタ違い問題も多いようですが、代々伝統として培ってきたものですしいきなり変化はできないんじゃないかなと私は思いますし、少しずつ時代によって変わりながらも伝統を受け継ぐような形が取れれば良いなぁとか思います。
令和になり元号が変わって、私たちが知らずに生きたきたけれど確かに受け継がれていた伝統があるって素晴らしいです!
コメント
大嘗祭の建物を見学したいと思います。孫たちにも見学してもらいたいと思います。