スペインの三大祭の1つの名を並べる「バレンシアの火祭り」巨大な人形を燃やしたり、爆竹のショーを行ったり見どころ満載のお祭りです。私も知った瞬間に絶対行きたいと心を奪われました。
今日はそんな素敵なお祭りについて、その起源始まった理由や毎年の開催時期そして2020年にいつ行われるかなどが気になったので調べ、私なりにまとめました。
バレンシアの火祭り
日本ではバレンシアの火祭りや、サン・ホセの火祭りと呼ばれているこのお祭りは、「セビリアの春祭り」「パンプローナのサン・フェルミン祭」と共にスペイン三大祭と呼ばれる伝統的なお祭りです。スペインのバレンシア州で、守護聖人のサン・ジョゼップの祝日を祝うために開催されます。
このお祭りではバレンシア州の500以上の街が参加し市内で結成した「カサール・ファジェール」と言う組織を結成「ファジャ」と呼ばれる張り子の人形を展示します。
3月初旬から、バレンシアの市庁舎前では午後2時に爆竹が鳴らされるようになりこれはマスクレターと呼ばれ日が経つと共に爆竹の数は増し迫力も増していきます。15日以降は、それぞれの地区でもファジャの前で同じく午後2時に爆竹を鳴らします。そして16日になるとバレンシアの街は1年の出来事や著名人などを風刺したファジャで埋め尽くされます。
そしてお祭りの最終日の19日に、クレマ(人形焼き)が行われ、その年の最優秀に選ばれたファジャを除く全てが焼き払われ選ばれた1体は博物館にて保存と展示が行われます。
お祭りの最中は夜通しでパーティーが繰り広げられ花火や爆竹が1日を通して鳴らされ100kg以上の爆竹が使われます。
このお祭りの他の見所に、17日と18日に守護聖人の聖母像にカーネーションを捧げるオフレンダと呼ばれるパレードがあります、この時花で飾られた像は高さ14メートルにもなるそうです。
それ以外にもパレードや、伝統的な闘牛など様々な催し物が開催されます。
ファジャ(人形)とクレマ(人形焼き) について
お祭りで使われ最後には焼かれてしまうこの人形は、何ヶ月もかけてボール紙や木、石膏などで作られます、また伝統に伴って作られることが多いようですが現代風刺を盛り込んだものも多いようです。過去のお祭りにはレディ・ガガやブッシュ元アメリカ大統領が登場した事もあります。
ファジャは芸術性、独創性、センスなどを競い合い、人気投票が行われます。
人気投票で1位を獲得した、ファジャは「火祭り博物館」のコレクションに加えられますがそれ以外は19日に点火され燃やされてしまいます。燃やされる順番は、子供からで最後に巨大なファジャに火がつけられます。中に仕掛けられた花火に火がつき豪快に燃え上がる様子は圧巻でしょう。
歴史・起源
この火祭りの起源は昔中世の頃に、大工職人が古くなって使わなくなった道具や木屑を持ち寄り燃やして、聖ヨセフに捧げ加護を祈ったことが始まりだと言われています。
18世紀後半になると、人形を飾るようになり一般市民も参加するようになりました。その後飾られる人形は巨大化していき1895年になると今の様なコンテストが開催されその年一番のファジャを選ぶ様になりました。
2014年には日本とスペインの交流400年を称して日本の文化を取り入れた、だるまやドラえもんもファジャも作成されました。
3世紀のも渡って受け継がれるこの伝統あるお祭りは、2016年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。
開催期間・2020年はいつ開催される?
素敵なお祭りについて話してきましたが、開催期間はいつなのでしょうか?
このお祭りは3月の19日の守護聖人サン・ジョゼップ(スペイン語でサン・ホセ)の祝日を祝うお祭りであることから、伝統的に3月15日〜19日に開催されることが決まっているそうです。
追記新型コロナウィルスの影響で、開催日時の延期が発表され
2020年の開催日は、4ヶ月遅れの2020年の7月15〜19日になりました
最後に
今日は、スペインの伝統的なお祭り「バレンシアの火祭り」についてその内容や歴史、開催期間などについてお話ししました。
日本にも青森県のねぶた祭りなど人型の山車が出てくるお祭りがありますが、爆竹を大量に使ったり火を灯すお祭りはあまり聞きません。スペインだからこそ体験できる子のお祭りを、あなたもぜひ現地で体験してください。
コメント