この記事に簡単に記していますが
詳しくはこちらの記事をみてください
【中国】国家安全法とは?わかりやすく解説【香港はどうなる?】記事の最後にリンクを入れてあります。
現在日本でも大きく取り上げられている、香港での大規模なデモSNSでやニュースの動画を見ると、道が一瞬のうちに人で埋め尽くされたり、警察が逆に追い詰められていたりでその活動の大きさが伺えます。
でも、このデモ何を訴えているのでしょうか?
重要なことですがこの記事は『香港のデモが何故行われているか?』の記事です
香港でデモをしている人たちが主張していることが、必ずしも事実でなく
香港政府や中国本土側が考えていることとは異なる可能性もあります。
実際に香港に住む方と連絡を取り、日本ではわからない情報も詳しく教えていただきました
逃亡犯条例?雨傘運動?一国二制度などを、分かりやすく解説します。
逃亡犯条例改正案撤廃後もデモが起きている理由を追記しました。
2019年12月に香港に行ったので、その時見たものと聞いた事
それによる考えの変化などを追記しました。
香港の歴史についての記事を書きました、こちらも読んだいただけたら嬉しいです!
香港の歴史をわかりやすく解説!過去と今の問題、日本との関係は?
空港でデモが行われた理由やデモが過激化してきていると言われる理由についても書いています。
【香港デモ】空港デモの理由と平和だったデモが過激化しているのはなぜ?
https://tana-tyu-u.com/culture/1347/
先に超簡単に説明
書いていて結局長くなってしまったので、まとめを簡単に書きました!
中国は社会主義、香港は民主主義
香港特別行政区基本法というものがあり、香港ではこれが適用され人権や自由、民主主義を守ってる。中国の中に中国の制度と香港の制度がある、これが『一国二制度』
しかし、香港の選挙には民衆のほとんどが参加出来ず、民主主義なの?って状態
これを変えたくて、2014年に反政治デモ『雨傘運動』が起きた。
そして、今
香港で起きているデモは、逃亡犯条例の改正案に対するデモ
今の逃亡犯条例は、『他の地域や国の容疑者を引き渡し協定のある所に送るよ〜』って条例
改正案は、『もっと簡単に引き渡しもするし協定を結ぶ所を増やします!』って案
この案が出たのは、台湾旅行中に殺人事件を起こした香港人犯人が香港にいて裁けない状態だったのでを潰す為
改正案をなんで香港の人が反対しているのかと言うと『協定の国に中国が含まれているから』
この案が通ったら、香港の人が簡単に中国に送られて中国の法で裁かれる状態が出来上がってしまい更に香港での民衆の自由と人権がなくなってしまう!
中国では捕まると拘束や拷問されることもあるし、簡単に罪を吹っかけて捕まえられることもある。
中国の法律で捕らえられて、中国に連れてかれて自由が消えるそれって、最早香港じゃなく中国・・
香港は香港でいたいんだ!だから香港の人達はこんな大規模なデモ起こしています。
香港に来てる人『旅行、留学、空港で乗り継ぎ』も対象に入ってるから、他人事でもない、、
逃亡犯条例改正案は撤廃されたがデモは続いている。
それは、デモが続いたことにより新たな要求が生まれたから
それは、
- 警察と政府の、市民活動を『暴動』とする見解の撤回
- デモ参加者の逮捕、起訴中止
- 警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査委実施
- 林鄭 月娥(りんてい げつが、キャリー・ラム・)(香港の中華人民共和国香港特別行政区行政長官)
の辞任と民主的選挙の実現
2020年の5月のデモ
2020年の5月の起きているデモは
中国の国家安全法を香港に適応させようとしていることに対するデモ!
国家安全法は国家の分裂行為、反逆、暴動を禁止する法律なので
民主主義を求める運動などができなくなってしまう
また、未然に防ぐことも可能なので、可能性があれば取り締まられてしまう。
明らかに、香港での自由を脅かす法だと反対してデモ活動をしています。
香港デモのなんでなの? 何を訴えているの?
香港で起きている大規模デモ、主催者によれば103万人が参加しているそう、参加者の人達は
『逃亡犯条例の改正案に対する反対』を訴えているそうです。
昨晩から何度も流れて来た香港の「逃亡犯条例」改悪反対デモのタイムラプス映像。人の流れが止まらない。条例が通れば香港の容疑者(含冤罪)を中国側が裁判にかけることも可能に。「一国二制度」がますます有名無実化する #extraditionbill pic.twitter.com/USglfGf7VS
— junkTokyo (@junktokyo) June 9, 2019
香港の人口は700万人なので7分の1がデモに参加しています。
逃亡犯条例って
香港以外の国などで犯罪を犯した容疑者が香港に逃げて来た時、引き渡し協定を結んだ国や地域からの要請があれば容疑者を引き渡しをするよという条例
逃亡犯条例 改正案って?
この改正案は、香港特別行政府が提案したもので
『容疑者の身柄の引き渡しを簡略化しよう!そして現在、香港が身柄の引き渡し協定を結んでいるのは20カ国だけどもっと広めよう!』
という案
なんで、改正案作ろうとしたの?
2018年に起きた台湾旅行中に恋人を殺害した男性が香港に帰ってしまい裁けない状況になった事がキッカケみたいです。
香港は台湾と引き渡し協定を締結していないので、香港でも台湾でも犯人を殺人罪の裁判にかけられません。
『容疑者が引き渡し協定がない国や地域から香港に来ても裁判できないし裁けないから香港が犯罪者の隠れ家になってしまう! 』
そのことから、改正をし現在行なうことのできない
『協定を結んでいない国や地域からの要請での容疑者を引き渡し』を可能にと改正案が考えられました。
じゃあ、なぜデモが起きているのか?
犯罪者の引き渡しを簡単にしたいなら良いじゃんかって思いますが、デモが起きている理由はなんなんでしょう?
この改正案が通ることで引き渡し協定が拡大し、香港から中国本土や台湾などにも引き渡しが可能となります。また簡略化によって今よりも簡単に引き渡しが行われます。
デモが起きている理由はそこが大きく
『香港で暮らしている一般人が中国の司法で裁かれてしまったり、人権が犯される可能性』
また、中国の司法制度は香港や日本のもと違い拘束や拷問があり得るし、簡単に人に罪を着せて捕まえることがある
この事から『香港で暮らす人が中国の司法で裁かれて拘束、拷問されてしまう』と香港の人々はデモで反対を掲げています。
しかも、重要なことですが事の発端の容疑者の事を、台湾政府は『引き渡し要請しないよ』と明言しています。
結局、改正案は中国による香港の支配が進むだけみたいです。
この条例は香港にいる外国人にも適用されます。
香港に旅行に来た人や留学生や、香港の空港で乗り継ぎをしようとした人が逮捕されてそのまま引き渡されることも考えられるそう。
いや、香港で犯罪しないし無関係じゃん?って考えますが
騒ぎを起こしたり、社会に混乱を起こした罪の『政権転覆扇動罪』は中国では有名な罪状で
簡単に捕まることがあるようです。
香港に住んでいる人、来ている人が香港の法律で裁かれなくなってしまう事、香港に中国の法律が入って来てしまい自由と人権がなくなる事に反対したデモのようです。
このまま法案が通るとどうなってしまうのか?聞いてみた
実際連絡を取った香港の方によると
我々は引き続き『逃亡犯条例』を批判し拒絶し続けるが、万が一可決してしまった場合は
香港の人権と司法はひたすらに下がってしまう!最悪の海外からの香港のビザ免除待遇だってなくなることも考えられます。
『国家安全危害罪』『国家転覆罪』を違反する人を中国に引き渡すことが可能になってしまうと
香港での無数の民主活動家や中国社会評論家などの意見者を、簡単に罪に問わせことができてしまう。
香港人の言論の自由は必ず制限されてしまうのです。多くの日本人は関係無いかもしれませんが、本当に中国は恐ろしい。
- 国家安全危害罪
国家の安全に危害を与える罪のこと - 国家転覆罪
国家政権転覆罪と似ているが中国ではとても重い罪
深く関与していると終身刑もありうる、政権転覆罪は最高15年
訂正 政治犯の受け渡しはしない
この記事についてご指摘をいただきました。
『条例の改正案の中には、政治犯の受け渡しは無く、中国政府も否定している。』
ことについて説明が欠けていました
政治犯について記載が無く誤解を生む文章でしたので訂正させていただきます。
政治犯とは
国の政治体制の中で『反政府的』だとされる態度や言動をすることや、『反政府的』な組織を作り反抗運動、反政府活動を行うことで、政治的理由で逮捕されたり、刑務所や収容所に入れられたりした人の事を指します。
しかし
政治犯として認定された人を、他の罪例えば傷害罪で引き渡したりされる可能性はあります。
過去に香港では中国政府を批判する、書物を販売していた人が失踪。
その後、中国政府に拘束されていたと発言。
この前例によって、香港住民が条例改正案から同じような事が起こる可能性がある事、言論の自由が奪われる事を想像することは当然に思えます。
一国二制度?
デモに関して深く関わっているのが『一国二制度』
これは1つの国の中に2つの制度があるよ!ってことです
香港は1997年に中国に返される22年前まで、イギリスの植民地でした。
イギリスが香港を返却した際に中国と『50年間は行政や立法、司法の独自性を保つ』と合意し、
この合意によって、香港には『香港特別行政区基本法』が生まれました。
香港特別行政区基本法は、人権や自由、民主主義を保証するもので
これによって社会主義の中国の中に民主主義の香港がいる状態になっています。
中国の中に中国の制度と香港の制度がある状態それが『一国二制度』
しかし逃亡犯条例が改正されると、香港の民主主義の中に社会主義が入り込んできて、自由や人権がなくなってしまう。香港特別行政区基本法の意味なくなってしまうのです。
雨傘運動ってなに?
雨傘運動は、2014年に香港で起きた『反政府デモ』をイギリスのメディアが『雨傘運動』と呼び広まった呼び名で、デモで警察側が催涙弾や催涙ガスを使い鎮圧を試みた時に、デモの参加者が雨傘をさして対抗したことから呼ばれます。
このデモは、選挙の民主化を訴えたものでした。
香港特別行政区基本法は、自由や人権、民主主義などの価値観を保証するもの。
日本と似ていますが決定的に違うのが選挙制度!
香港の選挙制度は日本と違います。政治のトップの『行政長官』を決める選挙などは市民の参加が厳しく制限されていて、2007年の選挙までは800人で作られた選挙委員会で行政長官を決めていました。
つまり、香港の人口の700万人その内800人しか選挙に参加できないのです。
因みにこの選挙委員会に参加している人は特権階級とも言われる人が多く、親中派が多いとも言われています。
民主主義を保証しているはずなのに、民衆の多くが政治に参加できないのはおかしい!
香港に住む人達の民意を反映させたい!
その意思が2014年に選挙の民主化を求め反政府デモ『雨傘運動』を起こしました。
SNSでの反応や、そこからわかる事
これは香港デモ現埸に,デモ参加者が防具付けてない海外記者にやっていること pic.twitter.com/jYiH3dDIL7
— 狼谷 雪 (@YukiKamiya_) June 13, 2019
もう一度投稿させていただきます。#香港デモ #香港反送中 pic.twitter.com/MIsUfwKHbw
— Rex@takumi (香港) (@Takumi_rex009) June 12, 2019
日本人のフォロワーが多いなので、
よろしければリツイートお願いします、
少しでもぜひ読んでください。#香港 #デモ #逃亡犯条例 pic.twitter.com/IlqPik5k4V— アンソン (@leeanson0904) June 11, 2019
“Press! You’re shooting at the press!”
Josep (hope I spelled that right) had balls of steel to call out these cops, on this day, at this time. pic.twitter.com/W5CpdgF4o9
— Hong Kong Hermit (@HongKongHermit) June 12, 2019
香港のデモ中救急車が来たら
これツイッターで見たんですけど凄すぎませんか?
デモって過激で暴力的なイメージがあったのですが、香港のデモはみんながみんなの為におこなっていだと素晴らしいものなのだと感動しました!
救急車に一斉に道を開ける香港のデモ。 pic.twitter.com/eK8J6l4jcd
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) June 16, 2019
10月1日 大規模デモが起こる?国慶節 とは
逃亡犯条例改正案が撤廃されても未だ冷め止まない香港のデモ
そしてその中で、大規模なデモが起こると言われているのが、『10月1日の国慶節』
この国慶節とは何なのか? なぜこのタイミングで大規模デモが起こるのかについてお話しします
国慶節(こっけいせつ)とは?
国慶節は、日本で言う『建国記念日のようなもの』
1949年の10月1日に毛沢東が天安門広場で、『中華人民共和国の建国を宣言』しました。
その為、この日は中国では特に重要な祝日とされ、香港でも同様に祝日です。
中国は今年の国慶節で建国70周年を迎えるので特に大規模なパレードを行うと考えらます。
しかし、中国の方からすれば良い祝日かも知れませんが、現在の香港の方からすれば
自分達に対し強行的な手段を行なっている中国の建国記念日良い気がするわけはありません。
のび太がジャイアンの誕生日素直に喜べないようなものです。(でものび太なら祝いそう。。。)
香港の方の意見
日本のニュースにて、民主化活動をしている、『アグネス・チョウ』さんは
10月1日は決してお祝いする日ではない
香港人が沢山中国からの弾圧を受けている
そして中国は自ら一国二制度という約束を壊している
私たちはこれから戦わないともっとカオスな場所になってしまう
私たちはもっと戦わないといけないと思う
と述べていて、やはり香港と中国では『国慶節のあり方が』違うように思えます。
【追記】逃亡犯条例改正案撤廃後も香港でデモは起きている
国慶節のデモもそうですが、香港ではデモの火種となった『逃亡犯条例改正案』が完全に撤廃後もデモは盛んに起きています。
その理由はなんなのでしょうか?
過去のアグネス・チョウさんなどのデモ参加者のツイートなどから
昨日、大雨の中、170万人が集まりました。
香港市民の5つの要求:
1. 改正案の完全撤回
2. 警察と政府の、市民活動を「暴動」とする見解の撤回
3. デモ参加者の逮捕、起訴の中止
4. 警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査実施
5. 林鄭月娥の辞任と民主的選挙の実現写真:apple daily, initium media pic.twitter.com/LcgZPP1kQ4
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) August 19, 2019
デモ活動の目的は
- 改正案の完全撤廃
- 警察と政府の、市民活動を『暴動』とする見解の撤回
- デモ参加者の逮捕、起訴中止
- 警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査委実施
- 林鄭 月娥(りんてい げつが、キャリー・ラム・)(香港の中華人民共和国香港特別行政区行政長官)
の辞任と民主的選挙の実現
改正案の完全撤廃は受け入れましたが
警察や政府はデモ隊に対し暴力的制圧を行い、デモ隊を逮捕し続けています。
また、民主的選挙の実現や林鄭 月娥の辞任などは行われる兆しも見えません。
香港の民主化のため、香港が香港であるためにデモは続いています。
【マスク禁止】香港で発令された【覆面禁止法】【緊急法・緊急状況規則条例】ってなに?
10月4日に香港で、『覆面禁止法』が発令されました。
これは、デモ参加者などが、顔をマスクや覆面などで覆うのを禁止する法律。
これは、デモ参加者が覆面などで顔を覆い隠し、身元の特定などが困難であること
また、その状態がデモの過激化を助長している、という点から制定されました。
この禁止法は5日の0時から発令され、違反すると日本円にして約34万以下の罰金や1年以下の禁固刑が課せられます。
政府側からすれば、デモな過激行為の抑制になるうえ捕まえる口実にもなるのですから強いですよね。
デモを行ってる人達からすれば、身元が特定される心配があると活動しづらくなりますし催涙ガスから身を守る為のマスクも違法になったらたまったもんじゃないです。
この『顔をマスクや覆面で覆うことを禁止する』が
どのような範囲で適応されるのかが気になります、日本の一般的なマスクですらダメなのか?
ガスマスクなどでも顔のどのくらいまで出ていたら大丈夫なのか?
都合の良いように使われないで、過激な行為を抑制するのにとどまることを願います。
また、国連は覆面禁止法の発令に対し
『新たな措置は法に基づき、集会の自由を守るものでなくてはならない』としています
こんな、チートのような禁止法を発令させた、『緊急法・緊急状況禁止法』とはどんな物なのでしょう。
緊急法・緊急状況禁止法とは
行政長官と行政会議が『緊急事態または公共の安全に危害が及ぶ事態』と判断した場合、議会などの
審議を待たずに『公益のために望ましいと考えるあらゆる規制』を作成することができる法です。
これは、香港がイギリスの植民地だった時代に制定されたもので
港として栄えていた香港での船員のストライキを取り締まり抑制するために作られました。
香港での2020年5月のデモは何を求めているのか?
2020年5月に始まったデモでは主に、中国の国家安全法が香港に適応されるとことに対するデモ
『人民民主主義専制政権を、転覆または、扇動するいかなる行為も防止、阻止し
法に基づいて処罰する、予防制圧も含む』とあり
言ってしまえば、国に対して政権転覆狙ったデモ、その様なことを扇動する活動を阻止する制度
予防阻止も含むので、活動の兆しなどを見つけ阻止することも可能
また、この法律
インターネット上の安全に関する規定25条では
ネット空間でも『国家の主権』が存在しているとしているので
ネットでの扇動や、呼びかけなども逮捕可能。
要は、中国の政府を批判したり、そう仕向ける様な活動は、現実でもオンラインでも
しようとした時点で取り締まることは可能です。
そんな、国家安全法が香港に導入されると言うことで
『一国二制度が崩壊し、一国一制度になってしまうと』
香港に住む人たちは声を上げています。
中国政府による香港の完全破壊が始まった。昨日、中国全人代が香港に直接「国家安全法」を立法することを発表した。これは、香港の立法会で審議せず、中国政府が直接香港の法律を制定するということ。デモ活動や国際社会との交流などがこれから違法となる可能性が高い。一国二制度の完全崩壊です。
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) May 21, 2020
詳しくはこちらをご覧ください
日本人として、国家安全法導入をできるだけ中立な立場で書いています
【中国】国家安全法とは?わかりやすく解説【香港はどうなる?】
追記・2019年の12月に香港に行って私が思う事
2019年の12月友人に誘われ、興味があったので香港に行ってきました。
この時、デモはだいぶ落ち着いており起きた後は見られるものの
実際に見にすることはありませんでしたが
デモで破壊された建物やスローガンである
『時代革命、光復香港』『FREE HK』『香港人反抗』の文字がたくさん見られました。

スプレーで書かれたFREE HKの文字

時代革命 光復香港

香港人反抗
地下鉄の入り口らしいけど破壊されて封鎖されている
警察署、門とエンブレムが破壊されている
デモの参加者には、割引するよってお店
みんなのメッセージが貼られている
香港で出かけていた際は、友人の友人である香港人の方が、案内してくれていたのですが
結構言っていたのは、
『やりすぎだし、迷惑』『初めは多くの人が支持していたけど離れていった人も多い』
デモが過激化していた際は、警察との衝突もそうですが
道路上にコンクリートを並べていたりしていたこともあり
普通の外出もままならなかったそう。
友人曰く、香港でデモに参加したのは学生などの若者が多い(はじめはもっといたけど離れた)
理由としては生活に困っていない富裕層は言わずもがな
極度の貧困層は、デモに参加して改革を求める事よりも、自分の生活の為に仕事をしなければ
ならないからだそう
だから、余裕のある学生ばっかと友人は言っていましたが
私的には未来があって何としても変えたいからって気持ちも強んじゃないかとも感じました。
香港という街
私は日本でデモのことを知り、香港では現地の人の声を知り、デモに対して疑問が生まれました
でも、ここで更に考えなければならないのは、香港がどの様な街かということ
香港は経済格差が凄い
不動産が尋常じゃなく高い
世界一不動産が高いとも言われ、賃貸の平均が31万、住宅の価格は、1億円を超えます。
市営の低額な団地ありますが、めちゃくちゃ待たないと入れません
大卒者の平均年収は約337万円 日本は約380万円ほど
どう考えても暮らすのが大変ですよね、香港では2世代や3世代が同居することも多いそうです。
この不動産の異常な高さは、土地を持っている富裕層が
土地価格を下げない為に、土地開発をしないから
(香港に未開発の土地が多いのはグーグルマップなどから見てわかります)
その他は、中国本土で資産を築いた人々が香港で不動産を買い値段がつり上がっている事も挙げられます。
そんな事みんな分かっているのに政府は全然何んもしてくれない
何故なら、香港政府も公有地売却で莫大なお金を儲けているから

こんな住宅でも高額
普通に考えて、えげつなく無いですか?
日本でもし同じ様だったら、経済格差に怒り解消しない政府にも文句を言うと思います。
その上で、一国二制度で、守られてきた自由も奪われかけている
こうした、香港で生活しようとした時にい見えてくる経済格差などによるフラストレーションが
デモやデモの過激化に繋がってしまうのかもしれません。
しかし、書いて思ったのは、デモを知って、香港で実際に話を聞いて、香港の格差の話を聞いて
考えが揺れている私には所詮他人事で
デモに参加した変化を望んでいる人や、香港で不満なく暮らしている人しか
分からないことはたくさんあるんだということです。
2020年5月追記
最後に
今日は香港で起きているデモや、その背景、一国二制度や雨傘運動などについて解説しました。
実際、私はこのデモに関心に向けるまでは香港や中国の関係などほとんど知らなっかたですし、逃亡犯条例と聞いて「海外にいる犯罪者を連れ戻したいんだなぁ」とか全く逆なことを想像していましたが、記事を書いているうちに今現在香港で起きていることは他人事ではなく私達も関心を向けなけらばならない事なのだと気がつかされました。
香港の歴史についての記事を書きました、こちらも読んだいただけたらと思います!
香港の歴史をわかりやすく解説!過去と今の問題、日本との関係は?
https://tana-tyu-u.com/culture/1179/
空港でデモが行われた理由やデモが過激化してきていると言われる理由についても書いています。
【香港デモ】空港デモの理由と平和だったデモが過激化しているのはなぜ?
https://tana-tyu-u.com/culture/1347/
私の理解も間違いや誤解もあるかもしれません、コメント等で教えていただけたら嬉しいです!
コメント
[…] […]
法律や歴史に関して無知な自分は、ほかの記事を読んでも全然理解できなかったですが、この記事を読んでやっと理解できました!とても分かりやすく、日本のたくさんの人におすすめしたいと思いました。
記事読んで気になった点が一点。
改正のきっかけになった事件に関し、容疑者が台湾から香港に逃げたと記載されていますが、実際には台湾へ旅行に来ていた香港人のカップルのうち、相手の女性を殺害した男性が、女性の遺体を台湾に遺棄した後、香港に帰ったのが事実なのですが。
wikiの記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/2019%E5%B9%B4%E9%80%83%E4%BA%A1%E7%8A%AF%E6%9D%A1%E4%BE%8B%E6%94%B9%E6%AD%A3%E6%A1%88#%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ようは台湾で起きた事件だから香港と台湾の間だけで良かった話が、何故か中国が介入してきたためにややこしくなったという事でしょうか?
コメントありがとうございます!
そうですね、犯罪者の受け渡しができないと『香港が犯罪者の逃げ場』になってしまうからと改正案が出てきたが、実はその中に『中国』が香港に介入し易くなるような事が記載されていて、香港に住まう方達は『そちらが本命で中国が香港をいいようにする為に改正するんだ』と考えていると、私は考えています。
逃げたの部分直しておくます!ご指摘ありがとうございます!
政治犯の場合は引き渡さないよ、条例を自分で読んでからネットで説明した方がいいじゃないですか?
コメントありがとうございます!
まずは、政治犯のことご指摘ありがとうございます。
私自身と、連絡を取らせていたただいた香港の方の中では、
『政治犯の引き渡しは無いからと言っているが、例えば香港で中国について悪く言った人がいた時に、他の容疑で中国に連れて行って良いように裁いてしまうこともできる。そんな事が簡単にできるようになってしまう改正案』
という認識でした。
しかし、私の記事読み返すと『政治犯について引き渡しは無い』と書いている訳ではなく誤解生じる文章でしたので訂正させていただきます。
ご指摘ありがとうございました。
疑問に思ったことなんですけども、
逃亡犯条例は他国で罪を犯した罪人をその国に引き渡すという条例ですけれども、
『香港で暮らしている一般人が中国の司法で裁かれてしまったり、人権が犯される可能性』とありますが、これはもしその条例が可決されたら、中国本土で罪を犯していないのに逮捕されてしまう可能性があるというふうに読み取ってしまったんですが、この認識は誤りでしょうか?
コメントありがとうございます。
先にお伝えしておきたいのが、私がこの記事を書く際に『香港の人々が何でデモをしているのか』を気になり書き始め『香港の方に助言をいただいて記事を書いた』事です。
デモの最初の一因になった「逃亡犯条例」に関しては、政府側はぱんさんのおっしゃっているような事は起きない、あくまでも香港が他の国からの犯罪者の逃げ口にならいようにとの事でした。
しかし、香港にすみ特に現在デモを起こしている方々の受け取り方は別で『逃亡犯条例が改正されたら、中国が犯罪者と見なした人が捕らわれ中国に引き渡される』と受け取ったと言う感じです。
政府は、ぱんさんの考えている事が、起きないとは言っているが、香港の方々はそう受け取らずデモに繋がったと思っていただければ良いと思います。
香港に住む方の中には中国に対して不信感を覚えていた人も少なくなく、その事が現在に繋がっているとも思います。
しかし、私が香港サイドに立って、書いた事や、この記事を書いたのが6月で現在と状況が違うこともご留意いただきたいです。
時間が経ち様々なことが見えてたので近いうちに新しく香港と中国についての記事をあげたいと考えています。
あまり政治や歴史に詳しくない私でも、簡単に理解することができました!ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです。
わかりやすい記事、ありがとうございます!
ひとつだけ、気になった点を指摘させてください。
記事の中では、香港は民主主義で、中国は社会主義、という言い方をされていますが、そもそもこういうときの◯◯主義という言い方には2種類があって、ひとつは、国の政治システムの言い方と、もうひとつは経済システムの言い方です。
民主主義は政治システムの名前なので、その対義語は社会主義ではなく、君主主義や、独裁主義です。
社会主義は経済システムの名前なので、その対義語は資本主義になります。
日本は政治システムは民主主義で、経済システムは資本主義の国ですが、民主主義と資本主義は必ずしもイコールではありません。
逆に共産主義や社会主義も、イコール独裁主義ではありません。
ですので、対立軸的に話す場合、民主主義vs社会主義という風にはなりませんので、その点だけ、ご記憶いただければ、と思います。
詳しくはこちらにあります。ご参加まで。
https://azeway.com/2014/01/post_67.html
コメント、並びにご指摘ありがとうございます!
私自身、〇〇主義というものをごちゃごちゃに理解していて正しく無い理解をしていました。
いただいたコメントを参考に学習させて頂き、記事も訂正させていただきます!
全然分かりやすくなかったです…
コメント、ご指摘ありがとうございます!
今後の記事作成の参考にさせていただきます、また分かり難かった箇所や知りたい事を教えていただければ対応させていただきます。
ニュースで香港のデモを見て何故なのか理由が分からず、ネットで調べてみたものの他の記事はチンプンカンプン。ここの記事が一番分かりやすく、疑問解消できてスッキリしました!
脱字が多かったですが
理解できました!
コメントとご指摘ありがとうございます!
実はPCを使い始めたのが最近なものでまだ不慣れなところが多くご迷惑おかけしてしまいました。
脱字を減らせるように精進します!
[…] […]
[…] […]